BLIMKができるまでとモデルハウスのご紹介

チェックハウス広報です。2月の末の29日（土）から、公開させていただきましたモデルハウス”BLIMK（ブリンク）”ですが、皆様ご覧いただけましたでしょうか。チェックハウスが満を持してお届けする、独自のブランドとして打ち出させていただいたコンセプト住宅です。今回はこのBLIMKができるまでと、モデルハウスについてご紹介させていただきます。

BLIMKができるまで

今から約3年前の2017年。ホテルのリノベーションや新築ホテルの建設が、ちょっとしたブームになりました。
その時私たちが驚いたのは、ビル群の都心などリゾートではない場所のホテルの一室の空間で、非日常を味わえるということでした。周りに美しい海や自然がない中でも、リゾートに訪れた際に感じる、満足度の高いサービスはもちろん、その部屋のインテリアやコンセプトの通ったデザイン性を、普段の家では味わえない空間で体験できるというものでした。
そこで私たちのスタッフは実際にリゾート地ではない場所に立つ、コンセプトを持ったホテルに泊まりに行って、研究をはじめました。中には1泊で何十万円もすることもあることありましたが、もういちいちオシャレで完璧。何度も行きたくなる。など、スタッフのほとんどがキラキラした目でそのホテルでの暮らしのことだけを話してくれました。私たちはこうした非日常の新たな価値観に気づいた瞬間でもありました。
このあとも、あらゆるホテルを実際に訪れて、それぞれのホテルで私たちが感じたこと。自分の家がそんな理想のホテルのような家だったら、毎日テンションが高いに違いないのではないかと思いました。
こうして、オシャレでコンセプトを持った都会のホテルのような暮らしをテーマに、家づくりをスタートさせました。

ブランドづくり

最初に着手したのが、ブランドづくりです。
他のホテルのマネだけではなく、独自のコンセプトを持った思想づくりをはじめました。
チェックハウスが今まで大切にしてきた家族の暮らしへの思いと、これからのライフスタイルをひもとくとき、ある一つの言葉に出逢いました。
“Less Is More” より少ないことは、より豊かなこと。
ものを足したり、装飾を加えたりするのではなく、余計なものを削ぎ落し、限りなくゼロに近づけていくシンプル・ミニマル・ライフという考えです。現在の多くの人は、たくさんの物に囲まれ大切なものに気づかず日々の暮らしをおくっていました。アンチテーゼとして、ミニマリストと呼ばれる、最低限のもので暮らしを楽しむ人が増え、ものがない＝貧しいのではなく、物がないからこそ大切なものだけを考えて購入したり使い続ける暮らしです。わたしたち日本人のDNAに刻まれた本来持ち合わせていた美学でもあるのですが、最低限の要素で最大の効果をもたらす革新的な性能と美しいデザインで、アップルの創業者スティーブ・ジョブズも、日本の美学を思想や製品に反映させたと言われています。
こうした家づくりの思想をもって、シンプルでありながら価値の高い家のデザインも方向性がきまりました。
そしてこの家で、感じていただく価値観。
こだわりの家具やオリジナルキッチン、そしてこの家にふさわしい家電のセレクト。ブランドネームやアイデンティティなど、全てが一本の線でつながり、この家でいつか住まう人たちの豊かな暮らしを想像しながら、プロジェクトがうごきだしました。

ネーミングに隠された思い

黒と白を基調としたテーマで社長自ら描いたイメージスケッチを元に、建築家が数ヶ月をかけて具体的な家のカタチをつくりだしました。この一枚のスケッチから、導いたコンセプトに合うブランドネームの選考も同時に行われました。
約10案ほどの、ネーミング案の中から選ばれたのが、この BLIMK（ブリンク）。どこかできいたことがあるようなフレーズとアルファベットの並びですが、実はブリンクのネーミングには、デザインの用語で黒を表すBKと、前述したLess Is More のコンセプトワードをあわせた完全オリジナルな造語です。ブラックの”BK”の間に、Less Is Moreの頭文字”LIM”を挟んでBLIMKというブランドネームが誕生しました。マークはBをモチーフに、最小限の図形で地に立つ家を表現。
わたしたちのデザインの確かな方向性がこの家の価値を高め、住んでいただく家族のみんながステイタスを感じる家につながる。たくさんの思いをひとつに、BLIMKの家づくりがはじまりました。

規格住宅＝低品質ではない

一般的に規格住宅といわれるのが、設備や材料などの価格をうんと安くして、少し流行りのデザインでただ安いだけの家がほとんどです。そういった一般的なイメージをもつ方が多い中で、わたしたちはあえてこの規格住宅としてチャレンジいたしました。チェックハウスの注文住宅では、お客様のご要望にお応えしながら、デザインと家の材質にもこだわり本当に満足度の高い家づくりをしてきました。このBLIMKは注文住宅ではないのですが、今までチェックハウスの家を建てていただいた皆様のブランド価値をけして下げることなく、逆にこうした家のコンセプトを新たに作らせていただくことで価値を高める課題も並行して行いました。
その一つに、BLIMKのブランドのためだけに作られたオリジナル家具です。キッチンは、チェックハウスの注文住宅でお客様だけのオリジナルキッチン制作をさせていただいたノウハウを活かし、BLIMKのコンセプトに合った仕様で、一点一点丁寧に作り込んだものです。また、ものづくりの手仕事感あふれる椅子や机、そしてベッドまで、今まで造作家具ではなし得なかった、オンリーワンのものづくりでBLIMKオリジナルを誕生させました。
お金で買えない時間とともに、使う毎に人と一緒に成長する家具と家は、やがて老舗のブランドホテルのような味わい深い家になることを想像せずにはいられません。

BLIMKモデルハウス完成

一般的に規格住宅と言われるものは、CG上でこんなイメージしか無いのがほとんどですが、コンセプトや家具製作と並行しながら、BLIMK｜BASICのモデルハウスをつくりました。昨年2019年の9月にいよいよBLIMKのモデルハウスを上棟し、2020年の２月ついにたくさんの思いが詰まった家が完成しました。
事前の見学予約をアナウンスし、本当に私達の思いが届くのか、またそういったニーズに興味を持っていただけるのか、まだ誰もやったことのない家づくりに共感いただけるのか不安が募りました。
そして、2020年の2月29日にはじめてお披露目させていただいた際は、私たちの想像を超える方々にたくさんご来場いただき、新しい家のスタイルを体感していただきました。
その反応は私たちが、今まで都心のホテルで感じたあの感覚をBLIMKで味わっていただいているように感じました。